私の生い立ちについて


自認する性とは?

自認する性とは、「自分が認識している性別」の事です。
男性ですか?女性ですか?自分の身体の性別と一致していますか?
私は一致していませんでした。

自認する性

私の幼少期はどんな子だった?

4人兄妹の長男として生まれました。
幼少期では、仮面ライダーや戦隊ものなどの俗に言う「カッコイイもの」はあまり好きではなく
ぬいぐるみなどの「カワイイもの」が好きででした。

「お前は女か!」
「長男なんだからしっかりしなさい!」
「男の子らしくしなさい!」

などと𠮟られたりすると、すごく機嫌を悪くしていました。
それは「男らしさ」が理解できなかったからですが、
叱られることに対する反抗感から一応は男らしくあろうと努力していました。

幼少期の記憶

二次成長期を迎え成長しすると、男らしくなっていく身体、声変わり、髭に対する嫌悪感を覚えました。
でも、実はその反面で「女々しい」と罵られると暴力で解決しようとする(男性的な)自分が居て、とても複雑な心境でした。

社会人になると身体的嫌悪感が顕著になり、
ローンで脱毛サロンへ通い不快な髭と体毛を脱毛、
ホルモン剤を海外から購入(絶対に止めた方が良い)して服用し始めました。
たちまち借金が増え、ホルモン剤の副作用で気持ちが強く落ち込んでしまい、自暴自棄になるという負の連鎖。
当然仕事にも、自生活にも悪影響を及ぼしました。

近年では、LGBTQ+という言葉が日本にも普及し、
性自認の「違和」を、他人にも理解して貰いやすい時代となりました。

私の育った時代ではそう言った概念が世間一般に浸透してなかったので、
例えば「私は男じゃない」なんて言っても「おかしな子」として扱われるのが普通でした。
それを私も十分理解していたし、イジメられるのは嫌だったので隠していました。

自認する性で生きる!

性転換

現在の私はクリニックにて定期的にホルモン療法を受けています。
もう数年前になりますが―。

ジェンダークリニックにてカウンセリング等、いろんな検査を経てGID(性同一性障害)という診断を受けました。
家族にもカミングアウトしました。
男性的な名前も家庭裁判所へ申し立て、女性的な名前に変更手続きをしました。
おかげさまで自認する性で生活することが出来ています。

でも、残念ながら現在も楽しい毎日ではありません
未だに男性から女性に身体が変化している段階で、見た目も正直言って満足度が非常に低いです。
骨格、声、生殖器などの男性的な身体特徴は変化しないので、とにかく気になって仕方ありません。
鏡を見るたびにため息をつきます。

また、生活する上でどうしても付きまとう支障があります。
性同一性障害と診断されたところで社会的に支障があると認定された訳ではないので、
自宅以外のトイレ、銭湯や温泉、健康診断、仕事、恋愛、結婚、他など、
戸籍上の性別に従わなくてはなりません。

多様性の時代になりつつあるとは言いますが、性別に関する支障は挙げ出したらきりがありません。
男性と女性(二極化された)の世界、それが道理なのですから。

その他にも、自信を付けるために美容整形性別適合手術(しなくても良い事ですが)をしたり、
将来的にも(普通の人に比べて)お金の掛かることが沢山あります。

覚悟していたことですが、やはり苦しいなと感じることが多いのが現状です。
次回は、LGBTQ+という言葉について話したいと思います。


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